ライマン・フランク・ボームは1856年5月15日にアメリカで生まれた小説家です。「オズの魔法使い」をはじめとするオズシリーズの作者として有名ですが同作で成功後、演劇に出資しては失敗し、最後はタイプライターまで売って無一物になったそうです。
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オズ以前のボーム
油田で成功した父のもとに生まれたボームは裕福な環境で育ちました。父に与えられた印刷機で新聞を発行したり、養鶏事業を始めたり、演劇、セールスマン、商店主など様々な職業に挑戦しましたが、経営していた店は破産し、勤めていた新聞は潰れ、成功とは縁遠かったようです。
【再掲】「オズの魔法使い」の作者、ライマン・フランク・ボームの蔵書票です。シンプルでいいですね。 #あの人の蔵書票 pic.twitter.com/9ewXl5EjnS
— 愛書家日誌 (@aishokyo) 2016年5月15日
44歳で「オズの魔法使い」を出版
1900年、ボームはイラストレーターのW・W・デンスロウは著作権を共有して「オズの魔法使い」を出版します。批評家から絶賛を浴び、2年に渡り児童書のベストセラーとして君臨しました。
1900年5月17日にジョージ・M・ヒル・カンパニーから出版されたオズの魔法使いの初版です。1万部を2週間で売切り、その後300万部売れました。W.W.デンスロウのイラストが入ったカラー図版の児童書は当時としては革新的でした。 pic.twitter.com/VcysHwOrP1
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「オズ(OZ)」の由来は?
オズの魔法使いのozは書斎のファイルキャビネットをみている時に思いつきました。「AからG」、「HからN」という分類の最後に「OからZ」と書かれていたのです。https://t.co/O975TLGPz8 pic.twitter.com/bvAqjSgCDm
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ボームが本を書き終わる度にしていたこと
L.フランク・ボームは小説を書き上げると、それを書くのに使った鉛筆を額に入れて書斎に飾りました。写真は「オズのエメラルドの都」を書いた時のものです。 pic.twitter.com/YYXStCDNgv
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映画「オズの魔法使い」のトリビア
1939の映画。オズの魔法使いの中でジュディー・ガーランド演じるドロシーは赤い靴を履いていますが、原作では銀の靴でした。テクニカラーに映えるように変更されたそうです。 pic.twitter.com/H2UI2Ukc3H
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最後の言葉
1919年5月5日、ボームは脳卒中で倒れ、翌日息を引き取りました。最後の言葉は「これで私もあの砂漠を渡ることができるよ」ー"Now we can cross the Shifting Sands.“でした。オズの魔法使いに出てくるオズの周りの砂漠を指していたと言われています。
カリフォルニア州グレンデールのフォーレスト・ローン記念公園(Forest Lawn Memorial Park)にあるボームの墓
関連書籍
柴田元幸訳の「オズの魔法使い」です。大竜巻で家ごとオズの国に飛ばされたドロシーは頭にわらの入ったかかし、心臓がないブリキの木こり、勇気がほしいライオンとともに旅をします。https://t.co/LwN62IxY6x pic.twitter.com/OUVpvw8Px5
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