本の自動販売機についてのお話を3つご紹介します。機械が本を売るという取り組みは、20世紀半ばから取り組まれていたようです。古い話と最近のものをどうぞ。
リトルブルーブックの自動販売機
リトルブルーブックは1919年から1978年にかけてアメリカのカンザス州、ハルドマン・ジュリウス出版から発売されたホッチキス止めの小さな本のシリーズです。「ついに本はハンバーガーより安くなった!」といったセンセーショナルな広告でおもに通信販売で売れていました。もう一つの販売方法が自動販売機でした。とても人気で総販売数は3〜5億冊だと言われています。ツイートの写真は1939年のものです。
リトルブルーブックの自動販売機、オートマチックライブラリー。リトルブルーブックはホッチキス止めの簡易製本の書籍でとても人気があった。 #電子書籍 pic.twitter.com/4LWZazgqXH
— 愛書家日誌 (@aishokyo) 2015, 8月 27
#「月は死の世界?」リトルブルーブックの一冊です。
Book-O-Matとその仲間
ニューヨークのオートマティック・ブック・ベンディングマシン社は本の自動販売機”Book-o-Mat”を開発しました。150冊を収納でき、そのうち50冊がディスプレイに見えています。購入者は2列のベルトコンベアを回転させてほしい本を買いました。扱っていたのはニューヨーク・ポケットブックスのペーパーバックだけでした。1949年から生産されましたが、短い間しか稼働されなかったようです。
下のツイートにあるのはダッドソン・インダストリーズの本の自動販売機です。1946年12月にニューヨークの地下鉄に設置されニューヨーク・ポケットブックスのペーパーバックを販売していました。しかし、1947年にニューヨーク・ポケットブックスの役員は「” Book-O-Mat”以外の機械に当社の本の販売を許可していない。」と発言しています。
本の自動販売機。病院やバスの待合所、駅などに設置されていました。15〜20セントで販売されたポケットサイズブックが96冊収納できたようです。 #電子書籍
Popular Mechanics 1947年5月号 pic.twitter.com/hisMS2UacD
— 愛書家日誌 (@aishokyo) 2015, 9月 2
どんな本が出てくるかわからない本の自動販売機
カナダのトロントにある古本屋さんにおいてある”BIBLIO-MAT”は2ドルを入れると古本がランダムに出てくる本の自動販売機です。何が出てくるか楽しみですね。
動画はこちらから。